抜け毛、脱毛、薄毛について勉強しよう!(男性型脱毛症 AGA編)

髪質

今回は抜け毛に悩んでいる人のために、脱毛症について学ぶための記事を作りました。脱毛は外見上の印象に大きく作用するため、人生の質(Quality of Life)に与える影響が大きく、特に最近研究が進んできています。

脱毛症にはいくつか種類がありますが、今回は「男性型脱毛症」について解説していきます!男性型脱毛症は、最近は「AGA」の呼称で呼ばれるようになり、爆笑問題やGacktなどの出演するCMで一気に有名になりました。専門病院も多く開設されており、「老い」の象徴であった脱毛は、治療できるものとして、とても一般的な存在になっています。

それでは男性型脱毛症(AGA)の具体的な症状から見ていきましょう。

この記事は  日本皮膚科学会ガイドライン 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 に基づいて執筆しています。

症状

男性型脱毛症 (AGA) は、髪の毛が生え変わる周期(毛周期)が繰り返す過程で、特に成長期だけが短くなってしまい、休止期に留まる毛が増えた結果、髪の毛が徐々に薄くなっていくという症状になります。

髪の毛は一つ一つの毛根から生えているわけですが、成長期→退行期→休止期を約1か月の周期で繰り返しています。AGAは、髪が成長して太く、長くなる成長期が短くなることで、退行期、休止期にある髪の毛の総量が相対的に増えていきます。

AGAが進行すると、一本一本の毛髪が軟毛化して細く短くなっていきます。抜け毛自体は毛周期の問題なので健康な人にも起こる現象ですが、抜け毛が今までよりも短く、細くなっている人はAGAの兆候がありますので、注意してください。

症状は、男性ホルモンであるテストステロンが軟毛化を引き起こすことにより発症します。男性ホルモンは本来、腕毛や胸毛などの毛髪を濃くする方に働くのですが、何故か前頭部、頭頂部に対しては軟毛化する方向に働くとのこと。なんでやねん!

発症する部位

AGAが発症すると、前頭部や頭頂部に症状が現れます。言い方は悪いですが、いわゆる「M字ハゲ」「ベジータハゲ」などの前頭部タイプと、「てっぺんハゲ」「カッパ」などの頭頂部タイプに分かれるということですね。

年齢別AGAの発症率

日本人男性の年齢別AGA発症率は、年齢を重ねるごとに上がるとされています。

50代ではほぼ半数の人がAGAを発症しています。ただし、20代の10%も、10人に1人と考えれば、決して低い数字ではありません。

進行性の病気

AGAは進行性の病気です。20歳代後半から30歳代にかけて発症した人は、年齢を重ねる間に徐々に症状が進行し、40歳代以降に症状が完成します。完成したあとに症状を改善させるのは難しいので、髪の毛が薄くなってきたと感じたらすぐに専門医を受診することをおすすめします。

治療方法

治療は投薬によって行われることが一般的です。内服薬が2つ、外用薬が1つです。

フィナステリド(内服薬)

フィナステリドは、AGAの原因となる男性ホルモンのテストステロンが、更に強力なジヒドロテストステロンになることを阻害する効果を持っています。投薬を約1年間続けることによって、約5割の人の頭頂部の薄毛が改善傾向を見せています。更にその割合は2年、3年と投薬機関が伸びるにつれて、最終的には約8割の人に効果が見られたとのこと。

この効果は、40歳未満の症例、重症度の低い症例で特に効果的でした。この事からも、薄毛治療はなるべく早期のうちに始めることが大切であることが分かります。

ただし…研究報告にはサラッと書いてあるんです。以下の一文が。

なお,内服を中止すると効果は消失する.

つまり、AGAに対する効果を持続させるためには、半永久的に飲み続ける必要があるということです。

デュタステリド(内服薬)

デュタステリドも、フィナステリドと同じく、 男性ホルモンのテストステロンが、更に強力なジヒドロテストステロンになることを阻害する効果を持っています。 フィナステリドとデュタステリドの効果を比較した研究では、僅かではありますがデュタステリドの方が薄毛改善効果が高かったと結論づけています。

デュタステリドには副作用が報告されており、性欲の減退や勃起障害が1~5%の間で発生しています。男性ホルモンの阻害に作用する薬なので、男性機能の低下につながるのかもしれません。決して高い確率ではありませんが、デュタステリドを服用する際には十分にこの点に留意する必要があるかと思います。

ミノキシジル(外用薬)

ミノキシジルは、ローションやフォーム(泡)タイプの塗り薬で、頭皮に直接塗布して使用します。日本では薄毛対策と言えば、特にこの類の薬が思い起こされるのではないでしょうか?

5%のミノキシジルが配合された薬剤を頭皮に塗布したところ、早いものでは16週目には発毛効果が見られたという研究結果があります。

日本のCMでたまに見かけるのは、元SMAPの香取慎吾と草彅剛が「ミノキ兄弟」役で出演している「スカルプD」や、相棒の右京さん役でお馴染みの水谷豊が出演している「リアップ」ですね。

各社の製品ホームページを見たところ、リアップはミノキシジル1%配合の製品が基本のようですね。研究で効果が実証されているのは5%のものなので、買うのであれば「リアップx5プラス」一択かと思います。スカルプDについては、製品が一種類で5%配合なので特に迷う必要はないですね。

なお、ミノキシジルには使用初期に脱毛が見られるという報告があります。一時的に薄毛が進行しますが、それによって使用を中止することがないようにしてください。

【注意!】ミノキシジルは外国では内服薬として普通に購入が可能です。日本でも輸入代行業者が、シンガポール等から仕入れてネット通販を行っており、簡単に購入する事が出来ます。しかし、日本のガイドラインでは「ミノキシジルの内服を行うべきではない」と明確に書かれています。

理由としては、服用した際の副作用として、 胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血 性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとされているからです。

ミノキシジルに関して、日本では外用薬のみが安全性が確認され、使用が認可されています。正直なところ、身内の使用後効果を見る限り、内服による発毛効果はかなりあると個人的には感じておりますが、個人輸入品の服用はくれぐれも自己責任で行いましょう。

いかがでしたでしょうか?歳を取っていくと、多かれ少なかれ薄毛は進行していきます。それを自然の流れとして受け入れていく姿勢も私はカッコいいと思います。一方で、若々しい姿でいたいという希望も良くわかります。

現在の研究では、投薬によって脱毛症状を抑制する事は出来ても、その要因を根治する事は出来ないようです。AGAとの闘いは終わらない投薬との闘いです。

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