ニキビについて学ぼう!

ニキビ

ニキビが出来ると本当に憂鬱ですよね…。私自身、思春期には両頬に、社会人になってからはフェイスラインにと、ニキビとは長ーいお付き合いをさせていただいています。いつ縁が切れてもこっちは全然気にしないんですけど、中々相手が離れてくれないんですよね。

こうなったらトコトン付き合ってやろうじゃないか、ということで、ニキビについて色々と調べてみました。即、治療に結び付く記事ではありませんが、興味のある方は一緒に学んでみましょう!

ニキビの定義

ニキビの正式名称は、尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と言います。尋常性とは、ありふれている様を指しており、誰にでも起こりうる症状であることを表しています。実際、全体の90%近くの人が、一度はニキビを経験しているとのこと。(ちなみにアメリカでは80%)

青年期に発症するものを特にニキビと呼び、それ以降に発症するものは吹き出物と呼ばれます。このブログではいちいち呼び分けるのが面倒くさいので、今後はすべてニキビと呼ぶことにします。

ニキビは毛穴の詰まりと、それに伴う毛穴内の炎症により発生します。単なる毛穴の詰まりであれば、いわゆる白ニキビとなり、外から見ると小さな丘が出来ているように見えます。

毛穴の詰まりの内部にアクネ菌が居座り、中に詰まった皮脂を分解し始めると炎症を起こし、いわゆる赤ニキビや黄ニキビになってしまいます。皮脂を分解すると脂肪酸が出来、その酸が皮膚を刺激します。それを見たリンパ球が慌てて身体を守ろうと出てきた結果、炎症を起こすことになります。

ニキビが発症する条件とは?

ここまで説明したように、ニキビが出来るにはいくつか条件がありました。まとめますと、

毛穴の詰まりが発生すること

アクネ菌が毛穴の詰まりの中に居座ること

③毛穴の中に、アクネ菌の好物である皮脂があること

②のアクネ菌を根絶することは色々と問題がありそうなので難しいですが、①毛穴の詰まりの解消と③皮脂の分泌を抑えること が、ニキビの発生を抑制することになりそうですね。

となると、洗顔の徹底と脂っこい食べ物を控えることがニキビ発生の抑制につながりそうですが、医学書「MSDマニュアルプロフェッショナル版」には以下の記述が…

ざ瘡の増悪と食事,不十分な洗顔,自慰,および性交との間に関連性は認められない。

出典:MSDマニュアル プロフェッショナル版

食事も洗顔も、ニキビの増悪(=悪化)に関係がありそうなのですが、奥は深いようです。

ニキビの根源、アクネ菌!

アクネ菌と言えばニキビの原因菌として有名。ニキビ対策の洗顔剤や化粧水などに、悪者のように書いてあるのをよく見かけますね。ただ、アクネ菌は存在そのものは悪者という訳ではありません!

というのも、アクネ菌は皮膚常在菌、すなわち「肌にほぼ常に生息している菌」なのです。日本の10~40代の男女79名を対象に行った研究(*1)によると、両頬でアクネ菌が検出された割合は82.3%。しかも、その割合には年齢差、性別差はありませんでした。一般的なニキビの印象は、特に思春期に顕著にみられるようになって、年を取るにつれて徐々に少なくなってくるというものでしたが、年齢を重ねたからと言って原因菌であるアクネ菌がいなくなっている訳ではなかったんですね。

サンプル数がやや少ないため判断がつきませんが、アクネ菌が検出された82.3%という割合と、全体の90%近くの人が発症したことがあるという数字、何か近しいものを感じます。

周りに、大してケアをしていないのにニキビが出来たことがないという人がいましたが、そのような人は、ひょっとしたら初めからアクネ菌が常在できない肌質を持った恵まれた人なのかもしれません。羨ましい!

ニキビが出来たらどうしてる?

先にご紹介した研究(*1)では、ニキビが出来たときに、どのような対処をしているかのアンケートを実施していました。

それによると、全体の50%が対処法として「洗顔」を挙げています。次いで「薬局のニキビ薬を買う」が18%、「何もしない」が16%、「病院で受診」が13%、「その他=潰す」が3%という結果になっています。洗顔はどちらかというと予防法であり、ニキビが出来た後に頑張っても意味がない気がするのですが・・・

ニキビは皮膚病である、というキャンペーンはよく目にするようになってきましたが、それでも病院で受診する人はまだまだ少数派と言った印象ですね。病院受診と言えば、興味深いのは以下のグラフです。

出典*1

薬局で購入した薬の方が、病院から処方された薬より、治癒したと回答した割合が高かったんですね。私の予想だと、病院を受診する人はニキビの症状が比較的重く、医師に処方された薬をもってしても治癒は簡単ではなかった、という事なんだと思いますが、真相は如何に。というか薬局で買えるニキビ治療薬なんて全く効果がないと思っていたんですけど、意外と効く人には効くようですね。

以上、ニキビに関して、権威のある医学論文等から情報を拾ってみました。興味を引く内容はありましたか?また面白い情報が見つかったら随時記事にしていきたいと思います!

*1:出典 (天野 宏敏 他『健常者における尋常性痤瘡に関与する Cutibacterium acnes の検出状況および疫学的調査 』 医学検査 Vol.68 No.2 (2019) )

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