ニキビで処方される薬とは?あなたのもらった薬をチェック!

ニキビ

「ニキビは立派な皮膚病である」という啓蒙活動により、 ニキビで皮膚科を訪れる方の数は年々増えていっています。一方で、残念ながら一部の皮膚科ではニキビ患者に対し、やや”雑”と思われる診療をしている医師もいるように感じます。

特に、皮膚科を訪れる方はニキビに対して大きな悩みを抱えていることが多く、出来る限り早く治したいと考えているものです。1~2分の診療だけで、薬を出してハイ終わりでは、本当に治るのだろうかと疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?

そこで、病院が処方するニキビの薬について解説します。今お持ちの薬と比較してみたり、長期間使用しているのに一向に効果が出ないと感じている方は、是非ご参考にしてください。

この記事は 林 伸和「ニキビ発症メカニズム、治療、予防」 日本化粧品学会誌 Vol.40, No.1(2016)に基づいて執筆しています。

処方される薬の種類

アダパレン(アダパレンクリーム、ディフェリンゲルなど)

アダパレンは、面皰(白ニキビ)を治療するための塗り薬です。名前そのままのアダパレンクリームと、ディフェリンゲルの2種類がメインです。毛穴付近の角化異常を是正する効果があります。つまり、毛穴の詰まりを抑制してニキビが出来にくい肌を作り上げるための薬ということですね。副作用として、塗った部分が乾燥したり痒くなったりすることがあるので、先に化粧水などの保湿剤を使った後に塗ることがおすすめ。

これ単体で赤ニキビや黄ニキビなどを治療する効果は薄いので、炎症があるときには、下の過酸化ベンゾイルや抗菌薬と一緒に使われることが多いです。長期間使用することが前提となっていますので、根気よく使っていきましょう!

過酸化ベンゾイル(ベピオ)

アクネ菌を殺菌するための塗り薬で、炎症を起こしている赤ニキビ、黄ニキビに対して処方されます。同時にピーリング機能もありますので、白ニキビに対しても効果があるとされています。

抗菌薬(外用・内服)

アクネ菌の増殖を抑え、炎症を鎮めるための薬です。外用(塗り薬)と内服(飲み薬)に分かれます。特に赤ニキビや黄ニキビなど、炎症を起こしていたり膿が出ていたりする場合は、治癒後も痕が残らないように、これ以上の悪化を防ぐためにまずは炎症を抑えることが大事ということで処方されます。

外用抗菌薬としては、ダラシンゲル、アクアチム、ゼビアックスの3つが良く処方されるようです。

抗菌薬は処方された量を使い切ることが大切です。というのも、中途半端に使ってしまうと「耐性菌」と呼ばれる、抗菌薬が効かない強化された菌が生まれてしまう可能性があるからです。アクネ菌に関しても、世界中で耐性を持つ菌が複数例報告されています。耐性菌が出来てしまうと治療が困難になりますので、必ず処方された分の抗菌薬は最後まで使い切ることにしましょう!

皮膚科でニキビに対し処方される薬剤の組み合わせ

病院でニキビに対し処方される薬には、症状に合わせて複数のものがあります。

急性炎症期(軽症~中等症)

症状が比較的軽いとされるときは、以下のような組み合わせで処方されることがあります。

・アダパレン+過酸化ベンゾイル+外用抗菌薬

・アダパレン+過酸化ベンゾイル

・アダパレン+外用抗菌薬

・過酸化ベンゾイル+外用抗菌薬

急性炎症期(中等症~最重症)

症状が比較的重いとされるときは、 以下のような組み合わせで処方されることがあります。

・内服抗菌薬+アダパレン+過酸化ベンゾイル

・内服抗菌薬+アダパレン

・内服抗菌薬+過酸化ベンゾイル

まずはアクネ菌の働きを抑えて炎症を軽減させることからスタートするイメージです。もし、痛みが酷かったり、出来る限り早期に赤みを取りたいという方は、医師に内服抗菌薬の処方を相談してみましょう。

維持期

維持期は、ニキビの炎症や痛みが収まった後、ニキビの再発を防ぐために継続して投薬するための期間を指します。ニキビは一旦症状が収まっても再発しやすいもの。アダパレン(アダパレンクリーム、ディフェリンゲルなど)単体、もしくは過酸化ベンゾイル(ベピオ)との併用により、じっくりとニキビが出来にくい皮膚を作っていきます。

この期間はニキビの存在感が薄い時期なので、段々と面倒になって薬の使用を中断しがちです。ニキビと永遠にさよならするための手間と割り切って、医師と二人三脚で取り組んでいきましょう。ニキビのない肌はもう少しであなたの物です!

タイトルとURLをコピーしました