ケミカルピーリングの効果とは?ニキビ治療の最終兵器!

ニキビ

ピーリング(peeling)とは、皮を剥くことを意味します。人参の皮剥き器のことを「ピーラー」と呼びますが、まさに人参の皮を剥くかの如く、肌の一番表面の皮をジェル、石鹸などの薬剤によって薄く溶かしていくことで、肌のターンオーバーを促進したり、毛穴の詰まりを解消したりします。

ピーリングの方法は大きく分けて2種類あります。一つは自分でジェルや石鹸を買って行うもの、もう一つは専門の病院やクリニックで行うケミカルピーリングです。

特にケミカルピーリングに関しては、一般では入手できない特殊かつ強力なピーリング剤を使用する事が出来るので、皮膚科で処方されたニキビ薬ではあまり効果が出なかった重症のニキビ患者に対しては、非常に効果的な治療法となりえることが分かっています。

今回は、学会で報告されたケミカルピーリングの症例について、簡単に要約してご説明します。なかなか治らない重症のニキビで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

この記事は  関口 知佐子他  『 当院で行った痤瘡に対する ケミカルピーリングの臨床経験165例の検討 』 に基づいて執筆しています。

ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングは、ニキビの治療ガイドライン「尋常性痤瘡治療ガイドライン2016」でも推奨治療法として掲載されている由緒ある治療法です。

ガイドラインでは、特に塗り薬での標準治療が無効、あるいは実施できない場合に推奨される、言わば最終兵器的な扱いを受けています。

ケミカルピーリングでは、症状に合わせて濃度を変えた「グリコール酸」と「サリチル酸マクロゴール」の2種類の薬剤(水溶液)を、症状に合わせて使い分けて使用します。特に重症度の高い患者には高濃度(50%)のグリコール酸を使用する事があるようですが、実績として重症も軽症も合わせて最も多くの患者に効果があったのは30%濃度のグリコール酸です

市販されているピーリングジェルのグリコール酸濃度は最大でも15%程度。臨床現場で効果が確認されているグリコール酸の濃度と比べると、かなり薄めになっています。日常的に使用するのであればこの程度の濃度の方がむしろ良いと言えますが、本気でニキビ治療に取り掛かりたい人であれば、プロの手によるケミカルピーリングを検討した方が良いと思います。

注意しないといけないのは、ケミカルピーリングは基本的に保険適用外となってしまうこと。つまり結構なお金が掛かります。将来的には重度のニキビ治療のために行う場合に限り、保険適用にしてもらいたいですね。

ケミカルピーリング治療の手法

具体的なケミカルピーリングの手法について、「 関口 知佐子他 当院で行った痤瘡に対する ケミカルピーリングの臨床経験165例の検討 」を元にしてご説明します。

①クレンジング効果のある洗顔料にて2回洗顔

②蛋白分解酵素によるマッサージを3分間施術

③ぬるま湯に浸した天然パルプ材のシートでふき取る

④綿棒でピーリング剤を3分間塗布(赤みなどが出た場合は2分間で終了することも)

⑤ピーリング剤を3~4回ふき取る

⑥氷水に浸したシートで肌を覆い、一回3分間のクーリングを3~4回実施

⑦十分に保湿、日中であれば日焼け止めを塗布して終了

上記の①~⑦を3週間おきに6回行うのが1クールとなります。症状によっては2クール行うこともあるようですが、1クールで施術完了となる人もいるようです。

ケミカルピーリングにかかる費用

ケミカルピーリングにかかる費用は、施術が何回で終わるかによって変わってきます。料金を提示している美容クリニックで比較したところ、以下の通りです(2019年12月26日現在)。

  • 湘南美容外科クリニック        4,950円/回
  • 城本クリニック             15,000円/回 (初回7,000円トライアルあり)
  • しんおおさかクリニック   グリコール酸 9,000円/回 サリチル酸 12,000円/回
  • 駒沢皮膚科クリニック     グリコール酸 5,000円/回 サリチル酸 8,000円/回
  • 東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ 16,500円/回
  • 高須クリニック  15,000円/回

クリニックによってかなり金額差があることが分かります。保険適用外診療の宿命ではありますが、それぞれのクリニックが独自に値段を決めている印象です。ご説明した通り、1クールは6回となっていますので、それぞれの回数に6を掛けた数字が、治療にかかる費用と認識してください。

それぞれのクリニックが行う施術の内容をしっかりと確認し、コストを比較したうえで受診するのが良さそうです。

ケミカルピーリングで治療を行ったニキビ症例

ケミカルピーリングで治療を行った165例の内、1クール(=18週間)で症状が改善したものが57例(=35%)、2クール(=36週間)で症状が改善したものが81例(=49%)であったと報告されています。つまり、合計で84%の症例に対し、効果があったということになります。

以下は論文で報告された改善症例です。

出典:「 関口 知佐子他 当院で行った痤瘡に対する ケミカルピーリングの臨床経験165例の検討 」

重症のニキビがかなり治ってきていることが分かります。

他にも、「ケミカルピーリング 治療 画像」でイメージ検索すると、多くの症例の写真が見られますのでご参考まで。

まとめ

まとめです!

①ケミカルピーリングは、通常のニキビ治療の効果がイマイチだった症例にも有効!

②かかる費用はクリニックで大きく異なる。しっかりと治療内容を聞いて比較をすること!

③治療の有効率は80%越え!

いかがでしたでしょうか?治らないニキビに悩んでいる方は、ケミカルピーリングを検討してみてください!

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